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子に持たせたiPhoneにLINEを入れると、どうしても付いてくるのがVOOM(ライン版のショート動画)だ。トークだけ使わせたいのに、VOOMからショート動画の沼に入られては困る。iPhone標準の制限ではここを塞げなかったので、私はAdGuardというアプリのDNSフィルター機能で、VOOM関連のドメインをまとめてブロックした。この記事ではその手順を書く。
なお、この記事は前回の「8歳のiPhone設定」で積み残した宿題の続きである。基本的な制限設定はそちらにまとめている。

ガジェおばショート動画の沼には沈めたくない。親のわがままである
なぜ標準機能ではVOOMを消せないのか
iPhoneのスクリーンタイムは「アプリ単位」で許可・不許可を決める仕組みだ。つまり「LINEは許可」にすると、LINEというアプリの中身(トークもVOOMもまるごと)が許可されてしまう。トークだけ許可してVOOMだけ禁止、という器用なことは標準機能ではできない。
そこで、アプリの中の「通信」レベルで止める。VOOMが動画を読み込むときにアクセスする通信先(ドメイン)を遮断すれば、トークは生きたままVOOMだけが表示されなくなる、という作戦だ。



LINEを通すとVOOMもついてくる。なんという抱き合わせ
使ったのはAdGuard(買い切りパッケージ版)
この通信ブロックに使ったのがAdGuardというアプリだ。広告やトラッカーをブロックするアプリで、DNSフィルターという機能を使うと、特定のドメインへの通信を止められる。
私が買ったのは、月額のサブスクではなく無期限の買い切り版(パッケージ版)。Amazonのセールで4,500円くらいになっていたタイミングで購入した。子に持たせる端末に入れっぱなしにする用途では、毎月課金されるサブスクより、一度買えば期限なく使える買い切り版のほうが気が楽だ。



サブスクが嫌いなので、買い切りという言葉にはめっぽう弱い
なお、VOOMやニュースなどをドメイン単位でブロックする機能は、AdGuardの有料版(Pro相当の機能)が必要になる。無料の範囲では広告ブロックまでで、VOOM封じまではできないので注意。
実際の設定手順
おおまかな流れはこうだ。AdGuardのアプリ内のメニュー名はバージョンによって変わることがあるので、近い項目を探してほしい。
- AdGuardをインストールして起動する
- 一般設定から「高度な設定モード」をオンにする
- DNS通信を保護する設定の中にある「DNSフィルタリング」を開く
- ブラックリスト(ユーザールール)に、VOOM関連のドメインを手動で追加する
- 設定後、LINEアプリを再起動する



効いたときの快感は、ちょっとした魔法使い気分である
追加したドメイン
VOOMをブロックするために追加するドメインは、主に次のようなものだ。先頭の || と末尾の ^ はAdGuardのルールの書式なので、そのまま記述する。
||linevoom.line.me^||voom-assets.line-scdn.net^||voom-obs.line-scdn.net^
これらはVOOMが動画やコンテンツを読み込む通信先にあたる。これを止めることで、トークは普通に使えるのに、VOOMを開いても中身が表示されない状態になる。
※注意: LINEの仕様変更で有効なドメインは変わることがある。うまくいかない場合や、最新のブロックリストを探したい場合は、有志がGitHubなどで更新しているリストを参考にすると確実だ。我が家で設定した時点では上記で効いた。
設定するときの注意点
正直に、デメリットも書いておく。
知人が投稿したVOOMも見られなくなる。 ドメイン単位で止めているので、VOOM全体が表示されなくなる。子の端末では「VOOMを使わせない」のが目的なので我が家ではむしろ好都合だが、自分用の端末で同じ設定をすると、知り合いの投稿も見られなくなる。その場合はDNSフィルタリングを一時的にオフにして対応する形になる。
LINEの仕様変更で効かなくなることがある。 これはイタチごっこの宿命だ。ある日VOOMが復活していたら、ドメインが変わったサインなので、最新のリストを調べて追加し直す必要がある。



よみがえったらまた潰す。もはや親の意地である
子の端末では、設定変更にスクリーンタイムのパスコードが必要。 前回ガチガチに制限したので、AdGuardをいじるにもいちいち制限解除から入る。これも「ガチガチ方針への入場料」だと思っている。
まとめ
子のLINEからVOOMだけを消すには、iPhone標準機能ではなく、AdGuardのDNSフィルターでVOOM関連ドメインをブロックする。
- AdGuard(買い切り版が手軽)をインストール
- 高度な設定モード → DNSフィルタリング → ブラックリスト
- VOOM関連ドメインを手動追加
- LINEを再起動
トークは生かしたまま、ショート動画の入口だけを静かに塞げる。「LINEは使わせたいけど、動画沼には入ってほしくない」という親には、ちょうどいい落としどころだと思う。



